フィリピン留学 - MONOLを卒業して

フィリピン留学 - MONOLを卒業して

March 15, 2020

昨日 MONOL 卒業しました。今回は MONOL で過ごした2か月間を振り返りたいと思います。

学習面・能力の伸びについて #

各能力別の個人的な感触です。

  • ライティング
    • 以前:英作文の経験がない状態からのスタートでした。ただ、MONOL に来て初めて英語でライティングをしましたが、時間を書ければ意外に書ける(といっても簡単な英文しか書けませんが)ものだなと感じた記憶があります。
    • 現在:ライティングへの抵抗感は無くなりました。ただし、依然として調べ調べ文章を書いている状態で、能力が格段に上昇したと感じることはないです(自分自身が気づけていないだけで、若干は向上しているのかもしれません)。いずれにせよ、ライティングの能力は一朝一夕で上昇するものではないと思いますので、今後もコツコツ取り組む必要がありますね。
  • リーディング
    • 以前:時間は多少かかるが基本的な文章であれば読めるかなというレベルでした。
    • 現在:自分でも実感する変化として、読み進めるスピードが向上しました。リーディングの授業内では、スピードリーディングといって、時間を意識して読み取り練習するコマがあるのですが、それが影響していると思います。またリスニングの授業にてある程度早いスピードで読み上げられる文章の聞き取り練習をしていたことも、結果としてリーディングスピードに良い影響を及ぼしたものと考えています。しかし、自主的な単語学習等を怠っていたため、語彙力についてはあまり伸びていません。
  • リスニング
    • 以前:正直ほとんどできないといったレベルでした。TOEIC で話されるようなゆっくりとしたスピードの会話ですらついていくのが難しいレベルでした。
    • 現在:英語のニュース番組のスピードならばなんとかついていけるかな(…?)というレベルになりました。ただし、NHK の番組を想像していただければと思いますが、ニュース番組は間をとってゆっくりと話してくれるため、そんなに速いスピードではありません。しかしながら、以前よりは聞き取れるようになってきたなと感じています(ただし、スピードについていけるようになったとしても圧倒的に語彙力が不足しているため、全ての内容を理解できているわけではありません)。
  • スピーキング
    • 以前:英語で話したことがほとんどなく、自分自身、自分の能力さえも不明な状態。要するにゼロからのスタートですね。
    • 現在:自信をもって日常会話ができますとはまだまだ言えませんが、日常的な会話や、外食等した時のお店でのやりとりならば、なんとか(文法的・単語的ミスはかなりありますが)意思疎通はできるといっても良いだろう、というレベルになりました。

…とまあこんな感じでございます。

留学を検討されている方にお伝えしておきますと、2,3か月集中的に取り組めばスラスラと話せるようになるというイメージを持っている方がまれにいらっしゃいますが、はっきり申し上げてそれは夢物語です。

自分でいうのもあれですが、この2か月間、私は結構しっかり勉強した方だと思います。もちろん、勉強の仕方、どの能力に重きを置いて集中的に勉強するかにもよると思いますが、4技能をバランスよく2か月間勉強した場合は、平均して私のような能力の伸び方になるのではないかなと思います。ご参考になりましたら幸いです。

生活面・友人関係について #

学習面もさることながら、友人関係について非常に良い経験ができたと感じています。

MONOL での生活を一言で表すならば、 「オレンジデイズ」 でした笑

有名なドラマとは思いますが、知らない方のために説明しておくと「オレンジデイズ」はかつて TBS にて放送された日本のドラマです。下記は Wikipedia からの引用です。

どこにでもいそうな大学 4 年生・結城櫂(妻夫木聡) と、病気で 4 年前に聴覚を失ったことにより心の扉を閉じてしまった女の子・萩尾沙絵(柴咲コウ)のラブ・ストーリーを軸に展開される、大学の卒業を 1 年後に控えた 5 人の若者の青春ドラマである。

オレンジデイズ - Wikipedia

MONOL ではいろいろな友達ができましたが、中でも最も良く付き合った友人たち(自分も含めて)の構成は下記の通りでした。

日本人男性3人、日本人女性1人、中国人女性1人。

私はこの構成がオレンジデイズの登場人物と全く同じだと感じたのです。

オレンジデイズで主役となった5人組の構成は、男性3人と女性2人で、女性の内1人が柴咲コウ演じる萩尾沙絵です。沙絵は聴覚を失っているため手話で会話をします。他の4人は口で意思疎通を行うことができるのですが、それだと沙絵が理解できなくなってしまうため、みんなで手話を用いながらコミュニケーションをとるようになります。

MONOL の友人(自分含め)5人組も同じで、日本人4人は日本語で会話ができてしまうのですが、それだと中国人の彼女が会話に参加できなくなってしまうため、みんなで自然と英語を使うようになります。(加えて、中国人の彼女がまるで萩尾沙絵のような感じだったのです。いつも明るく、みんなの中心的な存在でした。)

誰に強制されるでもなく、みんなが英語を自発的に話し、また、彼女ともっとしっかり会話をしたいというのがみんなの英語学習のモチベーションになりました(そしてまた彼女自身のモチベーションにもなっていたことを願います)。

日本で英語を勉強していると、テストで良い点を取ることが英語学習の動機になりがちです。もちろんそれも良いことだと思いますが、本来の動機は、他者ともっとコミュニケーションをとりたい、ということから始まるのではないかと感じました。

他には、日本人・中国人・韓国人で食事に行ったりもしました。日頃ニュースを見ていると政治上の問題などが色々と耳に入ってきますが、そんなのはどこ吹く風と、本当に楽しい付き合いができました。

日本人だけが気を遣うと思いがちですが、中国人も韓国人も台湾人も気を遣いますし、遠慮もします。一緒に時を過ごして感じたことは、東アジアの人達はみんな似ているなということです。国としての外交はとても重要なことですが、それだけに振り回されず、個人間の付き合いももっと大切にすべきだと感じました。

感想 #

卒業したのは昨日のはずなのに、すでにとても懐かしく思い出されます。友人たちと再会する約束もしたため、その時友人たちに英語力で負けていないように、一層勉強に励まねばと思います。

なお、フィリピンもコロナウイルスの影響を多大に受けています。先日から今に至るまでかなりバタバタ(現在進行形で)しているのですが、それは後日別の記事にしたいと思います。

ひとまず、今回は MONOL での楽しかった(ちゃんと勉強もしましたよ)日々のご報告でした。

皆さんも健康にはお気をつけてお過ごしください。それではまた。