フィリピン留学 - MONOLからEV Academyまで
March 15, 2020
MONOL から EV Academy に無事に移動ができました。いまコロナウイルスで世界が大変なことになっていますが、私も少なからず影響を受けました。いやー、てんやわんやでした。
MONOL と EV Academy の位置関係 #
まず初めに位置関係を整理しておきましょう。
MONOL はフィリピンはルソン島の北部のバギオ市(BAGUIO)にあり、また、EV Academy はセブ島のセブ市(CEBU)にあります。
MONOL から EV Academy への行き方 #
ご覧いただいた通り二つは別の島であるため、移動するには飛行機を利用することになります。
ルソン島にはクラーク空港などもありますが、基本的にはマニラ空港(=ニノイ・アキノ国際空港)からセブに向かう方が多いのではないでしょうか。私もマニラ空港を利用しました。
さて、MONOL から EV Academy の行き方は下記の通りシンプルです。
- MONOL のあるバギオからジョイバス(長距離バス)を利用しマニラ空港へ行く
- マニラ空港から国内線でセブ空港へ行く
- セブ空港からタクシーを利用して EV Academy へ行く
…しかしです、私が移動したときはフィリピン中が色々とパニックだったのです。日本にいる方たちからすると、フィリピン関連のニュースは遠い存在かもしれませんが、この時起こったことは下記の通りです。
突然のロックダウン(封鎖)宣言からパニックが始まった #
次のニュースからパニックが始まりました。
フィリピン大統領 「マニラ出入り禁止」発表
フィリピンのドゥテルテ大統領は 12 日夜、新型コロナウイルスの感染拡大を防止することを目的として、今月 15 日からおよそ1か月間、陸路や国内の航空便などで首都マニラに出入りすることを禁止すると発表しました。
NHK ニュース(2020 年 3 月 13 日 5 時 57 分)
これ、要するに 2020 年 3 月 15 日から 4 月 14 日の間、マニラをロックダウン(封鎖)するということです。12 日の夜にこれを発表したわけですから、ロックダウン開始までにすでに3日間の猶予も残されていないわけです。
マニラに入れないということは、MONOL の学生にしてみればこの期間中マニラ空港から母国へ帰国できないということを意味します。13 日朝から MONOL の中も大騒ぎでした。この期間中に帰国を予定していた学生たちが、急遽予定を変更し、すぐにマニラへ向かい飛行機を利用して母国へ帰っていきました。
お別れの挨拶をする余裕もなく皆ドタバタと帰路を急ぎ、13 日の夜になるころにはあれだけ賑やかだった MONOL がすっかり寂しくなってしまいました。
私はもともと 14 日の便でマニラからセブへ向かう予定だったため、当初予定通りに行動すればロックアウト前にセブへと辿り着けると分かってはいたのですが、それでもかなり不安でした。
ちなみに、この時はじめて外務省の海外安全ホームページを開いたのですが、実際に現地にいる人にとって重要な情報を素早く提供してくれていて本当にありがたいなと思いました。
フィリピンにおける新型コロナウイルス感染症(COVID-19)の対応について(その11)
ドゥテルテ大統領は,フィリピンにおける新型コロナウイルス対策の措置を発表しました。その中には,国内感染が発生している国(注:日本を含む。)からの入国制限,メトロマニラの全てのレベルの学校の4月12日までの休校,首都圏に出入りする陸路,内航船舶,国内便航空機の 3 月 15 日からの停止等が含まれています。
外務省 海外安全ホームページ/発出日時:2020 年 03 月 13 日 01:21
上記は抜粋で載せましたが、詳細なところまで色々と記載してくれています。海外滞在中にこういったことが発生したときは外務省のページを見てみましょう。
移動に際し不安だったこと #
私は下記の2点をずっと心配していました。
1点目が、バギオからマニラ空港までのバスが予定通りに到着できるかということです。私はバギオを正午の 12 時に出発するチケットを購入していました。そして私の飛行機の出発時刻が 21 時 40 分でした。通常通りであれば、6 時間あれば(道路がすいていれば最速 4 時間強で着くそう)マニラ空港に着くのですが、この日は道路の混雑が予想されました。
2点目が、フライトが欠航になる可能性です。仮にマニラ空港に予定通り到着できたとしてもこのフライトを逃すと3時間後には 15 日となり、マニラのロックアウトが行われます。
つまり、1点目、2点目どちらかに引っかかった場合、私はマニラ市内にロックアウトされて取り残されることになるのです。ただしロックアウトの対象はフィリピン国内を移動する陸海空路のため、日本へ帰国する国際線は対象外ですが、ロックアウト開始以降は国際線の売り切れも予想されました。
そのため、急遽 3 月 14 日夜遅くの日本行きフライトのチケットをなんとか探し、購入を済ませておきました。仮にいずれかの理由でセブへ行けなくなった場合は、そのまま日本へ帰るというプランです。ただし、私はフィリピンで英語の勉強を続けたかったため、これは苦肉の策であり、できれば実現してほしくないことでした(仕事をやめて英語学習に来ているため、いったん日本に帰って…なんて悠長なことは言っていられないので…笑)。
実際にどのように移動したのか #
結論から書くと問題なく移動することができました。ざくっとまとめると下記の通りです。
- ジョイバス(バギオ → マニラ空港)は 12 時 10 分頃に出発し、19 時頃にマニラ空港に無事に到着。
- エアアジア(マニラ空港 → セブ空港)は遅延したものの 24 時(0 時)に出発し、1 時 40 分頃セブ空港に無事に到着。
- タクシー(セブ空港 →EV Academy)はセブ空港から 30 分ほどで深夜 2 時頃に EV Academy に無事に到着。
ちなみに、深夜のタクシー移動は少し怖いなと感じていたのですが、全く安全でした。フィリピンでは Grab という配車アプリが有名で私もこの時初めて利用したのですが、料金をぼったくられることもないし、なにより安全で良いですね。
ちなみに、エアアジアの飛行機が無事に飛びそうだと分かった際に、先に予約してあった日本行きのフライトをキャンセルしようと何度も試みたのですが(LCC なので料金が返ってこないことは分かっていたのですが)、通信状況が悪く、キャンセルすることができませんでした。
そしてまだコロナの余波は続く #
無事に学校には着いたわけですが、実はまだ問題は続きます。
先に記述した 3 月 13 日の外務省の情報をさらに見ると、下記の記載が見つかります。
「マニラ首都圏の全てのレベルの学校を 4 月 12 日まで閉鎖。マニラ首都圏以外の地方自治体(LGU)は学校の閉鎖に裁量を有する。」
外務省 海外安全ホームページ/発出日時:2020 年 03 月 13 日 01:21
続いて 3 月 15 日には外務省がセブ州に関する措置の情報を記載しており、中身には下記の記載があります。
「3月14日,ガルシア・セブ州知事は,セブ州における新型コロナウィルスの対策の措置を発表しました。…(中略)…全てのレベルの公立及び私立学校を閉鎖。」
外務省 海外安全ホームページ/発出日時:2020 年 03 月 15 日 17:17
「全てのレベルの学校を閉鎖」と書いてあり、実は EV Academy も学校としてここに含まれてしまっています。
現在、休校の対象外とならないか政府と掛け合っているそうですが、結果は芳しくなさそうです。マネージャー陣が対応を考えているということなので、いまはその結果を待つしか他ありません。
感想 #
色々と大変だったわけですが、おかげで度胸がついた気がします。どんな経験も自身の糧にすることが大切ですね笑
今後どうなるのかまだ分かりませんが、仮に休校になったとしても自分1人で勉強はできるわけで、その時の状況に合わせて自分ができることをやっていきたいと思います。