フィリピン留学 - 返金対応のトラブルについて
March 28, 2020
さて、2つ前の記事に書いた下記の文章についてです。
私の場合、料金は
全額返却してくださるとのことでした。(*後日追記:帰国後に連絡があり、この時と話が大きく変わりました) 購入したテキストについても一度も使用していなかったため、返却したところテキスト代金を返してくださいました。また今回仲介していただいた留学エージェントさんにも聞いたところ、エージェントの手数料なしで学校からの返金分をそのまま返却してくださるとのこと。つまり帰国までの間は、私は EV Academy の施設を利用させていただくことになるのですが、それにも関わらず私は本当に一銭も支払っていません。この返却の計らいには素直にありがたいなと思いました。*後日追記:(やっぱり…と書いてしまうのもあれですが)返金に関してトラブルが発生しました。改めて別記事に経緯をまとめたいと思います。
以前の記事より
ということで、返金に関するトラブルが発生したわけですが、今回は詳細を説明したいと思います。
学校に到着してから急遽帰国するまでの流れ #
これは以前の記事に書いたことと同じなのですが、ひとまず帰国するまでの流れを簡単に振り返っておきましょう。
- 3 月 15 日(3 月 14 日深夜):留学先の EV Academy に到着する。
- 3 月 17 日:授業開始予定日だったが、授業は中止。新型コロナウイルスの関係で生徒全員帰国するようにと説明会が開かれる。
- 3 月 22 日:EV Academy を出発する。
- 3 月 23 日:日本に到着する。
帰国後、留学エージェントから返金に関する連絡あり #
そして、帰国後、留学エージェントから返金に関する連絡がありました。
返金に関しては EV Academy に滞在していた際に、EV の担当者の方から全額返金すると話を聞いていました。人によって返金額などは異なりますが、私の場合は授業を1回も受けていない状態だったため、入学金および授業料を全額返金するということだったのです。
その話を受けて、先の引用文中にも「私の場合、料金は全額返却してくださるとのことでした」と書いたわけですね。
しかしエージェントから伝えられた話は違いました。
「返金手続きは行わず、コロナウイルス終息後に(支払い済みの金額を使用して)再留学をする」または「支払い済み金額の 50%を返金する手続きを行う」のいずれかを選択してください、という話をされたのです。
先に記載した通り、私は現地にて学校運営担当者の方から全額返金という話を聞いていました。その話と内容が全く一致しないわけなんですよね。
ちなみに、社会人の私からすると「コロナウイルス終息後に再留学する」という選択肢は選べるわけがありません。会社で働いている場合、よっぽどのことがない限り長期の語学留学をするだけの休暇なんてとれるわけがありませんよね。
話が違うという主張したものの #
ちなみに、私と同時期に入学した日本人の方は他にもいました。その人も私と同じ場で同じ話を聞いていました。その人にも確認しましたが、やはり全額返金という話だったはずだとのことで、私が記憶間違いをしているわけではないようです(お金の話は特に大事な話ですから、記憶間違いするはずもないですが)。
当然ながら、話が違うということはエージェントにも伝え、学校側に再度確認するようにとも伝えました。しかしながら、何度確認しても学校からはそんなことは言っていないという返答がくるだけのようでした。(ちなみに、話をしていた学校担当者の名前も記憶していたため、この人から話を聞いた、という詳細レベルで伝えたのですが、それでも言ってないの一点張りのようでした。)
証拠がないため、押し切ることもできず #
この時点で、私の中では学校の不誠実な対応(“不誠実”なんてレベルではないですけれど)は、返金をしたくないがための意図的なものだなと感じてはいました。
しかしながら、全額返金という話は口頭でされただけなので、そのような話があったことを証明する証拠のようなものが存在しないのです。
学校の不誠実な対応(“不誠実”なんてレベルでは…略)には腹が立ってしかたがありませんでしたが、証拠がない以上自分の主張を押し通すこともできません。そのため、下記のことを主張しました。
そもそも返金規約の説明を受けていない #
「支払い済み金額の 50%を返金する手続きを行う」というのは、学校側が言うには、学校で規定している返金規約に基づいて 50%という金額で返金を行う、らしいのですが、そもそも私は返金規約に関する説明を一切受けていません。
返金規約に関する説明は書面・口頭いずれにせよ受けておらず、また、そのため同意書のようなものにサインしたこともありません。そのような状況の中、返金規約に従って、というのは話が通らないだろう、と言う旨を主張しました。
また、そもそも一切授業を受けていない生徒に対しても、(返金規約が実際に規定されていたとして)50%返金するという内容は合理性がなく、適法とは言えないのでないかという意見も併せて伝えました。
その後、(エージェントも学校側と色々交渉してくれたようですが)次の通り話が変わりました。
70%返金しますという話に変わる #
…もうめちゃくちゃですよね。学校側からしても、痛いところを指摘されたのだとは思いますが、だからといって、やっぱり 70%返金しますという風にすぐに金額が変わるのは、(もちろん私からすると返金額が増えるのは喜ばしいことですが)一貫性がなく、程度が知れるあまりにもひどい対応です。
私は 70%返金でも全く納得はしていませんでした。ただし、学校滞在中の部屋代、食事代、電気代は無料にしてくれていましたし、それらの代金を、返金されない 30%の分で支払うつもりで諦めようということで折れました。正直なところ、これ以上やりとりしても何も変わらないだろうなという諦めの気持ちと、これ以上このやりとりに時間を費やしたくないという気持ちが強かったです…。
返金額は下記の通りです #
私は EV Academy にて2人部屋、2か月間の留学で申し込みをしていました。その場合、入学金と授業料で 40 万円強になります。
そして、そのうち返金されるのは 70%ですから、約 28 万円が返金となり、30%の約 12 万円は返ってきません。
ちなみに、学校に到着してから日本に向けて出発するまでちょうど1週間でしたが、その間の部屋代、食事代、電気代で 12 万円もかかるわけはありませんよね。もっと言うと、急遽帰国するために入手した航空券の代金はなんと 10 万円強したわけで…。
なお、返金時期は… #
70%の返金で合意した後に返金時期について連絡がありましたが、なんと「学校再開後1ヶ月を目途に返金」だそうです。これって、つまり次に入学する生徒の支払った代金を返金に充てるということですよね。
エージェントが学校に依頼して、債権証(返金を受ける資格を証明するもの)のようなものを発行してくれましたが、はたして 70%の返金すらもちゃんと帰ってくるか不明です。
もうなんかめちゃくちゃすぎて笑っちゃいますよね。
将来フィリピン留学するかもしれない方のために #
私はフィリピン留学自体には後悔していません。英語を学習する手段としては依然として非常に有効な方法の1つだと考えています。しかしながら、フィリピン留学をするときには留学先の学校をしっかり調べることが大切だということが今回分かりました。
また、どうやら他の多くのフィリピンの語学学校でも同様の返金トラブルが起きているようです。EV Academy を擁護するわけではありませんが、今回私がトラブルとなった学校だけが不誠実な(“不誠実”なんてレベル…略)対応をしたわけではないことはここに記しておきます。
今回のようなコロナウイルスの発生およびそれに伴う世界の対応は、これまでに起きたことのない出来事です。このような場合に、どの学校は誠意ある(というか、常識に乗っ取って)対応する学校で、逆にどの学校は不誠実な学校なのか、ということはこれまで分かりようもありませんでしたが、今回の各学校が行った対応を通じて、信頼性が明らかになったはずです。
他にも返金トラブルに遭遇した方は多々いると思われ、インターネットや SNS 上にも、今回の件で各学校がどのような対応を行ったかの記録が残るはずですので、今後フィリピンに留学される方は、そういった点までチェックしたうえで留学先の学校を決定されることをお勧めします。私が調べる限りでも、全額返金をするという対応をしている学校もちゃんとありました。
繰り返しになりますが、私はフィリピン留学自体には後悔していないため、将来のどこかで、もしかしたらフィリピンに再度留学することだってあるかもしれません。(過去の記事を読んでいただければ分かりますが、私はフィリピン留学中に2つの学校に行きました。1つめの学校は予定通り普通に卒業するまでいたわけですが、本当に満足できる学校でした。2つめの学校も、結果として返金関連でトラブルになりましたが、コロナウイルスの件が無ければこちらも普通に充実した留学生活を送っていたのだろうと思います。)その際には、今回の学んだことも踏まえて、さらに良い留学をしたいと思います。
蛇足 #
ちなみに、急遽日本に帰国するためのチケットを買う中で、「チケット買う → (コロナウイルスの影響で)欠航が決まる」ということになったチケットが何枚かあります。そのチケットについてもまだ返金されていません。航空会社さん、時間かかっても構わないので最終的には返金してくださいね…。お願いしますよ…。