「自由」に振る舞うとはどういうことか
February 8, 2020
現在、フィリピンのバギオに留学中……ながら、それとはまったく関係のない記事です。
NHK のサイトでニュースを確認していた際に見かけた記事がとても感銘深いものだったので、自分用の備忘録として記載します。
126 文字が問いかける 「校則ってなに?」
「黒タイツがダメなワケ」と題した、校則の見直しを求めた高校生の記事は大きな反響がありました。その後も学校のルールをめぐるさまざまな声がよせられ、議論が続いています。取材の中で私たちは「校則ってこういうことだよね」と思わせてくれる、あることばと出会いました。わずか 126 文字が問いかけるものとは?
(中略)
そのことばは東京 小金井市の中央大学附属高校にあります。早速、学校を訪ねてみることにしました。
目に飛び込んできたのは茶色やオレンジのカラフルな髪の色をした生徒たち。制服姿もいれば、流行のファッションやラフなパーカーなど私服を自由に着こなしている生徒もいます。
実は、この学校には校則がありません。
メイクやネイル、ピアスだってOK。スマートフォンも、一部の授業を除いて制限はありません。
126 文字が問いかける 「校則ってなに?」 | NHK ニュース(2020 年 2 月 7 日)
そして記事は 126 文字の校則へと続きます。
“126 文字の理念” とは?
校則がないこの学校では、どうやってルール決めているのでしょうか。 答えは『生徒と教職員がとにかく話し合う』です。服装や持ち物に限らず、自動販売機の飲み物の値段や校内を土足で歩けるエリアなんて細かなことまで、生徒会が全校生徒にアンケートしたり先生と話し合ったりして決めています。
古澤康久教頭に聞くと、生徒と教職員が一緒に決めることで、それぞれがルールを守る文化ができているんだとか。
そして、その考え方を示したのが「126 文字の理念」でした。
「真の自由は、自己を律することによって得られる。集団の中にあっては、他者の自由と権利とを自己のそれと等しく認め互いにその義務を果すことによって個人の存立が保たれる。個人が集団の規範に従うことは、この意味において個人の自由と権利とを守ることに外ならない。」
126 文字が問いかける 「校則ってなに?」 | NHK ニュース(2020 年 2 月 7 日)
真の自由とは #
上記は校則に関する記事でしたが、「126 文字の理念」は校則だけでなく、自由というものを的確に表しているように感じました。
今の世の中、自由とは自分が好き勝手やることだ、と勘違いされているケースも少なくないです。
しかし、自己のみならず他者も同時に自由を有しているのであって、それを互いに等しく認め合うことにより、自身の自由もまた存立されるのです。そのため自由とは、他人の迷惑を顧みず自分が好き勝手やっていいものでは決してありません。
そして、ルールは自由を制限するものではなく、我々の自由を守るためのものです。ルールを破ったその時、あなたは他者の自由を侵害しており、それはつまりあなた自身が自由を冒涜したことになります。
(ただし、ルールにも誤りがある場合もありますし、時代の変化に応じて適切でなくなったルールもあるでしょう。常にルールが絶対的に正しい、というものでもありません。)
自由とはどういうことかを考えさせられる、とても良い言葉だと思いました。改めて下記に引用したいと思います。
「真の自由は、自己を律することによって得られる。集団の中にあっては、他者の自由と権利とを自己のそれと等しく認め互いにその義務を果すことによって個人の存立が保たれる。個人が集団の規範に従うことは、この意味において個人の自由と権利とを守ることに外ならない。」
感想 #
実は私がかつて通っていた高校も、自主自律を方針にした、校則のない学校でした。
今はどうなっているか分かりませんが、通っていた当時の校則は「下駄を履くのは禁止」の1つだけだった記憶です。床が傷むから下駄が禁止とのこと。かつての時代の名残として、こんな校則が残っていたんでしょうね。
学校は勉強を教えるだけの場ではなく、社会の一員としての在り方を学ぶ場だと考えています。私も、高校では勉強以外にも多くのことを学びました。
…と、NHK の記事を読んで感銘を受けるとともに、高校時代を思い出したのでした笑
まだまだ私も若造ですので、これからも色々なことを学んでいきたいと思います。