お金が欲しかったので Stripe Payment Links で寄付を募ってみる

お金が欲しかったので Stripe Payment Links で寄付を募ってみる

December 23, 2021

働かずにお金を手に入れたかったので、Stripe Payment Links で寄付を募ってみました。

Stripe は多種類の決済サービスを提供していますが、2021 年 5 月に Stripe Payment Links という新しいサービスが公開されました。

以下が公式の説明です。

Create a link. Sell anywhere.

Use Payment Links to sell online without a website. Create a full payment page in just a few clicks and share the link with your customers—no code required.

https://stripe.com/payments/payment-links

コーディング不要、ウェブサイト不要であなたの商品の決済ページを提供します、というサービスです。

さっそくやってみましょう #

Stripe のアカウントを作成後、Payment Links のページに行きます。「支払いリンクを作成」を押下します。

Stripe

支払いリンク作成ページに移動しました。「新しい商品を追加」を選択します。

Stripe

商品名やその説明、そして価格を入力して商品を追加します。大金を寄付して欲しかったので一声 1,000,000 円にしました。画像も適当に設定しておきました。(ちなみに上限 99,999,999 円までいけるようです。)

Stripe

これだけで登録は完了です。リンクが生成されます。これが今回作成した支払いページへのリンクとなっています。

Stripe

さっそくリンクを開いてみましょう。支払いページが表示されました!

Stripe

秒速で 5,000,000 円を入手 #

友人にお願いしたものの誰も寄付してくれませんでした。友人は非情な人間ばかりでした。

仕方がないので自分で寄付しました。5,000,000 円があっという間に手に入りました。

Stripe

まじめな話 #

おふざけはここまでにするとして、Stripe Payment Links は本当にすごいですね。最近出会ったものの中で一番感動しました。

非常に簡単なページ作成とは裏腹に、ほしい機能は一通り揃っています。

支払い方法の設定 #

途中の画面キャプチャにも出てきていますが、購入する人がその商品を複数購入できるように個数を選択させることもできます。他にも、1回限りの購入ではなく、継続購入の支払い登録をさせることもできます。

さらに継続購入の場合ならば、請求間隔を「日次」「週次」「月次」あるいは「3日おき」などのように完全にカスタマイズすることも可能です。

あとはプロモーションコードの入力欄も追加することができます。

配送先と連絡先の設定 #

商品の配送先や顧客の連絡先の入力を求めることも可能です。

価格の設定 #

Stripe Payment Links ではシンプルな「1個いくら」という価格設定のみが可能です。

Stripe では他にも以下のような複雑な価格設定が可能ですが、少なくとも現時点の Stripe Payment Links では対応していない様子でした。

  • 「1パック(例:1パック5個)でいくら」という価格設定
  • 「何個以上買うと何個目からはお安くなります」みたいな価格設定
  • 「(使用量を計測しておいて)従量課金」みたいことをする価格設定

支払い完了後のリダイレクト設定 #

支払い完了後に指定したウェブページにリダイレクトさせるよう設定できます。

その他の設定や手続き #

これは Stripe Payment Links に限ったことではありませんが、以下も簡単に実施可能です。

  • 設定画面から設定することで、支払いが発生したときに通知を受け取ることができます。
  • 領収書の送付や、返金の実施なども Stripe の画面上で簡単に実行できます。
  • 1つ1つの支払いに関する詳細なデータを確認できます。支払い内容のリスク判定結果だとか、支払ったユーザの IP アドレスまで。

こんなにすごいサービスですが、もちろんすべてのユースケースに対応できるわけではありません。例えば以下の場合だと Stripe Payment Links では賄えないと思います。

  • Stripe のページを表示させることなく自社ウェブサイト上で支払いを完結させる。
  • 1つにつきいくら、では表現できない複雑な価格設定の商品を扱う。
  • 複数種類の商品の支払いをまとめて行う。

最後の項目について、今のところ Stripe Payment Links では1度に1種類の商品しか購入できませんので、例えばショッピングカートのような形式で、この商品とあの商品とその商品をまとめて購入、みたいなことは実現できません。ただ、これもいつか対応してくれるかもしれませんね。

もしそうなった場合、UX 観点ですべて自社サイト上で完結させたい、という場合を除いては、すべて Stripe Payment Links で対応できてしまいそうです。

ここまで高度に自動化できてしまうサービスが出てくると、なんだか Stripe の API をせこせこ叩くのが急に虚しくなってきますね。。。

みなさんもぜひ #

Stripe Payment Links は本当に感動ものです。今年1年間で出会ったベストサービスかもしれません。みなさんもぜひ試してみてください!

(私に本当に寄付したい人がいましたら言ってくださいね!急いで新しい支払いリンクを作成しますから!笑)